BMW Z4 スタンダード研磨+グロスアーマー+全面ガラス撥水コーティング
BMW Z4、スタンダード研磨+グロスアーマー+全面ガラス撥水コーティングのご用命でご入庫いただきました。新車から約6年が経過したお車です。4年程前にガソリンスタンドで大手メーカーの5年耐久と言われるコーティングを施工されたそうです。しかし、5年持つといわれたのに、2年くらいで艶が無くなってきて、効果が感じられなくなってしまったとのことです。段々と艶が無くなっていく愛車を見て、最初はご自身で手洗い洗車をされていたのですが、ここ3年ほどは洗車機をご利用になっていたとのことでした。
当店のホームページで様々な状態のお車が美しく蘇っていく様子をご覧になり、ご来店くださったとのことです。当店は外光を遮断した室内で、厳選した照明で塗装面の状態をよく確認することができます。オーナー様と一緒に状態を確認したところ、全体に洗車傷が多く付いていて、それが艶を無くす原因になっておりました。実際に軽研磨、スタンダード研磨の試し磨きをして、スタンダード研磨をお選びいただきました。
深く美しい「ディープシーブルーメタリック」。新車以上の最高の美しさをオーナー様にご覧いただけるよう、全力で施工させていただきます!
まずは徹底的な洗車から行ってまいります。ボディー全体を数種類の洗剤を使い、徹底的に洗浄いたします。さらに普段の洗車では洗えない、細部まで丁寧に洗浄して参ります。
ドア下部の水抜き穴は、内部の防錆グリスなどが流れ出るため、汚れが蓄積しやすい場所です。
洗浄前。
洗浄後。
ドアを開けた際に見えるステップ部。ここは洗車後の水が残る場所ですので、水ジミが多く見られます。水ジミは洗車の際の水道水に含まれるミネラル分が残った物で、洗ったコップをそのまま乾かすと、白くシミになるのと同じものです。ちなみに当店は水ジミを防ぐ為、洗車後はかならず純水で濯いでおります。
洗浄前。
何かで削り落とすのではなく、洗剤と反応させて、溶かして優しく除去いたします。
洗浄後。
洗車が完了しましたら、次に全面ガラス撥水コーティングを行います。
ガラスにも水ジミが多く見られます。水ジミの元となるミネラル分は無機質ですので、同じ無機質のガラスには、ボディーよりも強く固着してしまいます。
美しく高品質なガラスへのコーティングを行うためには、コーティング前にこの水ジミを徹底的に除去し、ガラス表面を綺麗にしておく必要があります。ガソリンスタンドやディーラーなどでは、ガラスコンパウンドで手磨きして、それでも除去できないものは、「これは取れませんね」などと簡単に言ってしまいますが、当店ではそのようなことは許されません。必ず全て除去できるとは言えませんが、当店で落とせないものは、世界中どこでも落とせない。そのような高い意識を持って、日々技術を探求しながら作業を行っております。
施工前。
ここの部分の施工写真が無いのですが…。単純に手で磨くのではなく、この様に機械を使ったり、薬品を使ったりしながら、可能な限り綺麗にしていきます。
反対側になってしまいました。申し訳ありません。この様に、隅々まですっきりと綺麗にすることができました。その後、業務用の中でも最高クラスの、フッ素系ガラス撥水コーティングを施工いたします。
施工後。
次は塗装面の研磨を行ってまいります。
洗車傷や、酸化した付着物や塗装表面などで、くすんでしまっております。
研磨前。
特殊な研磨方法により、バフ目やオーロラ傷と呼ばれる磨き跡を一切残さずに研磨いたします。
研磨後。
研磨前。
コーティング前の研磨で、塗装面を美しく仕上げます。美しさはコーティングが主で作るものではなく、研磨で作り上げていくのです。研磨しにくいアルミボンネットですが、対応した研磨方法により、問題なく研磨いたします。
研磨後。
トランクリッド。こちらにも傷が見られます。
研磨前。
研磨後。
トランクリッドの深い逆アールの曲面や、樹脂製バンパーの鋭いエッジライン。どちらもデザイン的には大変印象的で美しいのですが、研磨はやりにくい形です。
研磨前。
数種類のポリッシャーを使用し、丁寧に仕上げて参ります。
研磨後。
テールレンズも研磨することができます。
研磨前。
映り込んだ照明の周りに見えていた渦を巻いたような傷が消え、透明感がよみがえりました。
研磨後。
樹脂でできているバンパーは、また違った研磨技術が要求されます。
研磨前。
研磨後。
研磨完了後、3工程のグロスアーマーを施工いたします。当店は非常に精密な仕上げの研磨を行っております。目で見ても、バフ目やオーロラ傷は残っておりませんが、ミクロレベルで見れば、塗装面を研磨粒子で削っているわけですから、表面は凹凸になっております。そのミクロの凹凸を、フラットにし、さらに樹脂でできている塗装面を、より耐久性が高く、美しさを引き出すもので覆うのがコーティングの役割です。グロスアーマーは、施工直後のインパクトを追うのではなく、本質的な美しさと、コーティング後、実際に長く美しく保つ為のメンテナンス性までの全てが高次元で実現されたコーティングです。色々な有名なコーティングがございますが、当店がグロスアーマーを採用している理由はその開発思想にあるのです。
コーティングの施工が完了し、全ての作業が完成いたしました。
BMWの塗装は、非常に硬く、磨き上げた際の美しさは素晴らしい物があります。さらにグロスアーマーの蜜をまとったような艶が加わり、「ディープシーブルーメタリック」という名のとおり、まるで深い海の中の様な美しい表情です。
何かで一時的に出した艶ではなく、目の前で見ても、CGであるかのような、彩度とシャープネスがかかったような艶。
お車をご覧になったオーナー様、「新車になった!」と嬉しそうになさっていました。前のコーティングの時も艶は出たのですが、そのときよりもスッキリとした仕上がりと感じていただけたようです。精密な研磨で塗装面を美しく磨き上げ、さらに透明度の高い皮膜で、目に見えないミクロの研磨傷をさらにフラットに埋め込みながら、薄く硬く全体を覆います。その結果生まれるのが、今まで見たことの無い、新車を超える美しい愛車です。オーナー様の思いがこもった愛車の美しさを最大限に引き出して差し上げること。それが私共にできることです。
お引渡しの際に、正しい洗車方法をお教えいたしております。優しく力を入れない洗車方法をご覧になり、「今まではついついゴシゴシしてしまっていた」と仰っておられました。これからは洗車機をやめ、また手洗い洗車をしていただけるそうです。優しい洗車は、結果として楽で早い洗車となります。コーティングの効果もあり、ツルツルと洗いやすくなっておりますので、美しい愛車の洗車を楽しんでいただければ幸いでございます。通常の洗車で落ちない、鉄粉、タール、虫、水ジミなどが付いた場合は、当店のクレンジング洗車などで綺麗に除去できますので、お気軽にご相談くださいませ。
正しい洗車でこの美しさを、この先何年もお楽しみいただければ幸いでございます。
この度は、数ある施工店の中からお選びいただき、誠にありがとうございました!ぜひ、いつまでも美しい愛車との暮らしをお楽しみくださいませ。