日産 ティアナ TTグラス&グロス(既販車)
日産 ティアナ。セフィーロの後継として発売された直後に購入され、間もなく10年が経つこちらのお車。実は私が日産で整備士をしていた時に、担当させていただいていたお車です。新車時いきなりタコメーターが故障してしまい、内装に傷を付けない様、冷や汗を流しながらメーター交換をした思い出があります。カーポートではありますが、雨や風があたる状態での保管で、10年間水洗いのみ。冬の間はたまに洗車機に入れていたそうです。私がワックスは塗らないようにとアドバイスしていたので、10年間何も塗装面に塗った事はない状態です。15万キロ近く走られ、そろそろ新車にお乗換えを考えていたオーナー様。しかし諸事情で、あと2年程乗られる事に。だったらピカピカにして気持ちよく乗りたいとの事で、今回ご入庫いただきました。実は新車の頃にもコーティングをしてほしいと言われていたのですが、10年目にしてようやく施工する事ができました。
長い間お待ちいただいた分、頑張って綺麗にさせていただきます!
安定感のあるホイール。この頃日産はタイヤ幅ではなく、外径を大きくして接地面積を稼ぐ設計に転換しました。16インチなのに65扁平。大きなタイヤです。
木目を使い、和風モダンなデザインの内装。
落ち着いた雰囲気のステアリング。日産のカーウイングスが出始めの頃でした。ボタン一つでオペレーターに繋がり、カーナビのルート設定などしてもらえる。当時感動したのを覚えています。
和のおもてなしを表現した内装。寿司屋のカウンターをモチーフにしたというウッド調パネル。
ドアヒンジ部に溜まった10年分の汚れを除去。ワックスを頻繁に塗る方は、ここにワックスが流れてドロドロの汚れになっている事が多いです。こちらのお車はワックスを使っていないので、あまり頑固な汚れはありませんでした。意外なワックスの副作用です。
ドア下部は、ドアの中から流れてくる防錆ワックスや、走行中に巻き上げられるタールやピッチ、鉄粉などで汚れています。こちらも綺麗に除去。
ここには土や葉っぱなどが溜まっておりました。かなり汚れるポイントです。
エンジンルームも清掃。少し手を入れてあげると、大分綺麗に見えるものです。シリコンの艶出しなどは埃を呼ぶ為、当店では使用いたしません。
洗車完了し、マスキングをしまして磨きに入ります!
簡単に外せるサイドマーカーランプなどは外して作業します。
フロントドアの途中まで磨いた状態です。磨いた所と、磨いてない所の境界がお分かりになるでしょうか。洗車などで付いた傷を研磨で消し、光沢を出していきます。コーティングをする前に、しっかりとした下地を作る事が大切です。
ルーフ。右側が研磨後です。
このお車に施工する、TTグロス&グラスコートはクリア樹脂塗料を使用せず、超光沢性のガラスコートをベースに3層構造で仕上げるコーティングです。クリア樹脂塗料を使用したTTクリアの深い艶に対し、こちらはすっきりとした艶に仕上がります。
研磨完了し、脱脂洗車後コーティング作業完成いたしました。
バンパーに擦り傷があります。この様な深い傷はそのまま残ってしまいます。バンパーは擦っても大丈夫な様についているものです!これも正しい使い方だと思います。
テールレンズも艶々になりました。
作業前
作業後
作業前
作業後
作業前
作業後
作業前
作業後
作業前
作業後
作業前
作業後
ドアミラーも綺麗に。
カルロスゴーンさんが来て、デザイン一新された頃の日産車。リヤピラーの窓の処理が秀逸です。
お引取りにいらしたオーナー様。車をご覧になり、「おー!綺麗になったねかー!」とご満足のご様子でした。ここ数年、艶がイマイチとお考えだったようですので、ご満足いただけて、私達も嬉しいです!
この度は数ある施工店の中から、当店をお選びいただき、誠にありがとうございます!